仕組みを知る → 伝え方を知る → 任せ方を設計する → 作るための基礎を知る
仕組み、得意・苦手、知識の締め切り、写真やPDFの扱い
プロンプトの4要素と、やりとりで仕上げるコツ
指示書・スキル・MCP・権限・フック・係・プラグイン、ガイドライン
GUIとCLI、git、Webの仕組み、HTML・CSSなどの言語
確認画面、/コマンド、MCP、スマホ操作、日報、点検、失敗の対処
仕組みが分かると、上手な使い方が自然と見えてきます
「生成AI」は、AIという大きな分野の中の一部です
| ことば | 意味と身近な例 |
|---|---|
| AI | 人のように判断する仕組み全般 例:将棋ソフト、迷惑メールの振り分け |
| 機械学習 | データから自分でルールを学ぶAI 例:動画やネット通販の「おすすめ」 |
| ディープラーニング | 脳の神経をまねた仕組みで、大量のデータから学ぶ方法 |
| 生成AI | 文章・画像・音声などを新しく作り出すAI 例:ChatGPT、Claude、Gemini |
文章を読んで「次に来そうな言葉」を選ぶ。これを高速で何千回もくり返して、文章ができあがります
大きく3つの段階を経て、「会話ができるAI」になります
この人物像をイメージしておくと、AIとの付き合い方を間違えません
世界中の膨大な文章を読んでいて、知識の幅はベテラン以上。文章を書くのも速い
自分のお店のことは何も知らない。お客様の層も、店の方針も、言葉づかいのルールも
基本的に毎回、記憶ゼロで出勤してくる。昨日教えたことも、渡さなければ覚えていない
AIが知っているのは、学習した時点までのこと。それより新しいことは、道具や資料を渡さないと分かりません
AIが一度に見られる情報の量には限りがあります
AIが文章を読むときの「文字のかたまり」の単位。何文字で1トークンになるかは言語やモデルによって変わります(英語ではおよそ3.5文字)。料金や上限はトークンで数えます
一度に机に広げられる情報の量。机がいっぱいになると、古いものから見えなくなる(忘れる・ずれる)
「任せる仕事」と「人が確かめる仕事」を分けて考えます
次の言葉を「予測」している以上、知らないことでも、それらしく答えてしまうことがあります
資料を渡して答えさせる
「この表をもとに答えて」と元データを一緒に渡す
根拠を聞く・分からないと言わせる
「根拠も示して。分からなければ分からないと答えて」
数字・固有名詞・体や健康の情報は人が確認
お客様に出す前に、必ず目で見て確かめる
どれも基本はできます。迷ったら、同じ質問を2つに聞いて比べるのがいちばんの近道です
OpenAI
Anthropic
今の生成AIは、写真や資料を「見て」、声を「聞いて」理解できます。現場の紙仕事が一気に楽になります
写真を撮って渡すと、文字を起こし、改善点も提案
日付・金額・お店の名前を読み取って、表にまとめる
長い資料を要約したり、中身について質問に答えさせる
話した内容や、ホワイトボードの写真を、きれいな文章に
答えるだけのAIから、道具を使って自分で作業を進めるAIへ。いま一番大きな変化です
AIへの頼み方を「型」にすると、誰が頼んでも一定の品質が出せます
新人スタッフに仕事を頼むときと同じ。この4つがそろうと、答えが一気に良くなります
あなたは誰として答えるのか
誰のために、何のために、どんな状況か
長さ・形(表/箇条書き/投稿文)・数
やってはいけないこと、守るべきルール
あなたはパーソナルジムのSNS担当です。
40代で運動が初めての女性に向けて、
A店の体験レッスンを紹介したいです。
見出し1行+本文150字程度+ハッシュタグ5個で、
3パターン出してください。
「痩せる」「治る」など効果は断定しないこと。
専門用語は使わないこと。
最初の答えは「たたき台」。追加の指示で、狙いの形に近づけていきます
「インスタの投稿を書いて」
→ 誰向け?何の投稿?長さは? AIが全部「推測」で埋める
AIに「仕事を任せる」ための、装備と仕組みの考え方
もとは「馬具」のこと。力の強い馬を、目的の方向へ安全に走らせるための装備一式です
AIモデルそのものは、私たちには変えられません。
でもまわりの仕組み(ハーネス)は、自分たちで設計できます。
Claude Code の公式ドキュメントでも、モデルのまわりで道具を用意し、モデルが見る情報を管理する層を「エージェント・ハーネス」と呼んでいます
同じAIを使っても、まわりの仕組みしだいで結果は大きく変わります
モデル:AIの地頭(選ぶもの)
ハーネス:仕事の環境(作るもの)
AIは毎回、記憶ゼロで出勤してきます。引き継ぎ書に書くことは、AIにも渡します
「予約確認のメッセージを作って」
→ どこの店の、どんな予約? 口調は?
「初回体験の前日に送る予約確認です。持ち物(動きやすい服・タオル・飲み物)と、遅れる時の連絡先を入れて。初めての方が不安にならない、やわらかい口調で」
毎回説明する代わりに、AIが作業の最初に必ず読むファイルを用意します。Claude Code では CLAUDE.md(AGENTS.md だけがあれば、それを読みます)
同じことを何度も言わなくてよい
AIは作業の前に、毎回このファイルを読む
誰が頼んでも同じ品質
スタッフが変わっても、ルールは引き継がれる
1つの情報は1か所だけに
同じルールを何か所にも書くと、直し忘れて矛盾が生まれる
短く保つ
長すぎると大事なことが埋もれる。詳しい資料は別ファイルに
指示書が長くなったら、共通ルールと、仕事やファイルごとのルールを分けます
フォルダ名は .claude/rules/。Markdownファイルに分けて置きます。
プロジェクト全体で共有する、短い基本ルールを書く。
テーマごとに分ける。paths を指定すると、該当ファイルを扱うときに読み込まれる。
ルールは守る約束。スキルは特定の仕事を進めるための手順書。
スキル=仕事ごとの「手順書セット」。AIは、その仕事を頼まれたときだけ手に取って読みます
AIが常に見ているのは、各スキルの名前と「いつ使うか」の説明だけ。頼まれた仕事に合うものがあれば、その1冊だけを開いて読みます
新人スタッフで言えば「就業規則を守り、マニュアルを見ながら、道具を使って働く」
= 就業規則・店の基本ルール
= 仕事ごとのマニュアル
= 仕事道具(外とつながる手)
| 指示書 | スキル | MCP | |
|---|---|---|---|
| 読まれるとき | 毎回、作業の最初に必ず | その仕事を頼まれたときだけ | 外のサービスを使うときだけ |
| 書くこと | いつも守るルール(短く) | 1つの仕事の手順と資料(詳しく) | (書くのではなく、つなぐ) |
| ジムの例 | お客様の情報は入れない | 体験の確認メールの作り方 | カレンダー・Gmailとの接続 |
スキルは1つのフォルダ。中心は手順を書いた SKILL.md です(置き場所:自分用は ~/.claude/skills/、プロジェクト用は .claude/skills/)
上の枠(表紙):名前と「いつ使うか」。AIはふだん、ここだけを見ている
下の本文:使うと決めたときに読む、具体的な手順
マニュアルを全部机に広げると、すぐにいっぱいになります。表紙だけ並べておき、必要な1冊だけ開きます
「明日の体験の確認メールを作って」と頼む
AIが表紙を見比べて「trial-confirm-mail の仕事だ」と判断
SKILL.md を開いて読み、手順どおりに作業(必要ならMCPで予定を確認)
完成の基準で確かめてから、下書きを報告
スキルは一度で完成させなくていい。使いながら直して、お店の「仕事の型」に育てていきます
1つのスキルに、1つの仕事
「確認メール」と「口コミ返信」は分ける
説明に「いつ使うか」を具体的に
実際に頼むときの言い方(「前日の連絡」など)も入れる
手順は番号付きで、完成の基準まで書く
「何ができたらOKか」がないと、AIは途中でも完了と言う
赤信号は手順の中にも書く
「下書きまで。送信はしない」のように
うまくいったら「今のやり方をスキルにして」と頼む
スキル作りそのものも、AIに任せられる
USB-Cのように、決まった差し込み口でAIとさまざまなサービスをつなぐ仕組みです(詳しくは05章で)
「メールの文面はこうです」と答えるだけ。送るのは人
予定を見て、空き時間を探し、メールの下書きまで作る
何でも確認させると作業が止まり、何でも任せると事故が起きる。行動ごとに色を決めます
調べる、ファイルを読む、下書きを作る、自分用のメモを整理する
ファイルの書き換え、カレンダーへの予定登録、新しい道具の追加
メールやLINEの送信、データの削除、支払い・課金、お客様の情報を外へ出すこと
AIは自信満々に「完了しました」と言います。確認の手順まで、最初から指示に入れておきます
いきなり全自動を目指さない。実績を積みながら、任せる範囲を一段ずつ広げます
指示書は「お願い」なので、AIがうっかり忘れることがあります。フックは、決めたタイミングで必ず動く「自動ルール」です
メールやLINEの送信、ファイルの削除をしようとしたら、必ず止めて人に聞く
ファイルを保存したら、電話番号などの個人情報が入っていないかを自動で調べる
作業が終わったら、通知を鳴らす。待っている間はほかの仕事ができる
リーダー役のAIが、調べる係・作る係・確かめる係に仕事を振り分けます。係はそれぞれ自分の作業机を持っています
調べものの細かい中身は係の机に置き、結果だけを受け取る
関係のない作業は、係が並行して進める
自分の作品の間違いは見落としやすい。人間と同じです
スキル・MCP・フック・係(サブエージェント)を1つの箱にまとめたもの。お店のやり方を、まるごとほかの人に渡せます
ジムは身体や健康の情報を扱う仕事です。AIを使う前に、ここだけは必ずそろえておきます
7つの項目を埋めれば、お店のガイドラインの土台ができます。右の列は記入例です
| 項目 | 決めること | 記入例 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 目的 | なぜAIを使うのか | 事務作業を減らし、お客様と向き合う時間を増やす |
| 2 | 使ってよいツール | 会社として認めるAIとアカウント | 会社で契約したClaudeなど、許可したものだけ |
| 3 | 入れてはいけない情報 | 個人情報・機密の範囲 | 氏名・連絡先・身体の記録・既往歴・写真 |
| 4 | 人が必ず確認すること | AIの出力をうのみにしない場面 | お客様に出す文章、数字、体や健康に関する表現 |
| 5 | 外に出す前のルール | 送信・投稿・公開の手順 | 担当者が内容を確認してから、自分の手で送る |
| 6 | 困ったとき・事故のとき | 連絡先と最初にやること | すぐ代表に連絡。何を入力したかを記録しておく |
| 7 | 見直し | いつ、誰が見直すか | 3か月ごとに、使い方の変化に合わせて更新 |
AIと一緒に「ものを作る」ために、最低限知っておきたい土台
パソコンの中は、フォルダの中にフォルダが入った「木」のような形をしています
「/」で区切って、外側のフォルダから順に書きます。手紙の住所が「県 → 市 → 番地」と書くのと同じです
パソコンへの命令のしかたは2通り。「絵とマウス」で操作するか、「文字」で操作するか
画面のボタンやアイコンを、マウスで押す(Finder、普段のアプリ)
黒い画面に文字で命令を打つ(Macの「ターミナル」)
| GUI | CLI | |
|---|---|---|
| はじめやすさ | ◎ 見れば分かる | △ 命令を知る必要がある |
| くり返し・まとめて処理 | △ 100回クリックが必要 | ◎ 1行で100件処理できる |
| AIとの相性 | △ 画面を見てクリックするのは苦手 | ◎ 文字なので、AIが直接操作できる |
AIは「文字」で考え、「文字」で動く。だから、文字で操作できるCLIと相性が抜群です
打つのはAI。人は日本語で頼むだけ
AIが何をしようとしているか、確認の画面で判断できる
何をしたかが文字で残るので、やり直しや点検がしやすい
AIの確認画面に出てきたとき、「何をしようとしているか」が分かれば十分です
| コマンド | 意味 | 危険度 |
|---|---|---|
| pwd | 今いる場所(フォルダ)を表示 | 安全 |
| ls | フォルダの中身を一覧表示 | 安全 |
| cd 場所 | 別のフォルダへ移動 | 安全 |
| cat ファイル | ファイルの中身を表示 | 安全 |
| mkdir 名前 | 新しいフォルダを作る | 注意 |
| mv / cp | 移動・名前の変更 / コピー | 注意 |
| rm | 削除。ゴミ箱を通らず、元に戻せない | 危険 |
作ったものが「どこで動いているか」で、できることが変わります
ローカル:自分だけが使える。PCを閉じると止まる。
試作・練習はここで行う
クラウド:インターネットの向こうのコンピューター。24時間動き、お客様のスマホからも使える
ファイルの変更を、メモ付きで記録していく仕組み。失敗しても、いつでも前のセーブに戻れます
全部の変更が、メモ付きで残る
AIが大きく書き換えても、すぐ元に戻せる
「作業の前後でセーブ」を指示書に書いておく
4つのことばを押さえれば、AIの説明が読めるようになります
変更の記録をまとめて入れておく「保存箱」。プロジェクトごとに1つ
セーブすること。「何を変えたか」のメモを付けて記録する
本番を壊さずに試すための「分かれ道」
試作がうまくいったら、本番に「合流」させる
Git=記録する「仕組み」。GitHub=その記録をインターネット上に保管・共有する「場所」
予約システムもカルテも、この3つの部分でできています
= ホール(客席)
お客様が見て、触る画面。
予約画面・ボタン・フォーム
= 厨房
見えない所で処理をする。
空き確認・予約の確定・通知
= 倉庫・台帳
情報をしまっておく場所。
予約・会員・カルテの記録
家づくりにたとえると、HTML=骨組み、CSS=内装、JavaScript=電気や設備
骨組み:何が、どの順に並ぶか
<h1>=大見出し、<p>=文章、<button>=ボタン、のように「札」で部品を囲む
内装:色・大きさ・配置
「どの部品を」「どんな見た目に」するかを書く。スマホ用の並べ方もここで決める
設備:押したら動く仕組み
ボタンを押した、入力した、などの「出来事」に合わせて画面を動かす
同じ「体験レッスンの予約」の部品に、HTML → CSS → JavaScript の順で手を加えていきます
中身はそろったが、飾り気がない
色・余白・角の丸みで、ぐっと見やすく
ボタンを押すと、予約フォームが開く
画面の外でも、役割ごとに決まった言語や書き方があります。ファイル名の最後(拡張子)で見分けられます
| 名前 | 拡張子 | 役割 | ジム業務での例 |
|---|---|---|---|
| Python(パイソン) | .py | 自動化・データ処理・AIまわり | 売上のCSVを店舗ごとに集計する |
| TypeScript | .ts | JavaScriptに「型」の確認を足したもの。アプリの裏側の処理にも | 予約アプリで、空き枠を計算する |
| SQL(エスキューエル) | .sql | データベースに質問・登録する言葉 | 今月入会した会員を一覧にする |
| JSON(ジェイソン) | .json | データを書くときの決まった形 | 会員1人分の情報(名前・プラン・店舗) |
| Markdown | .md | 見出しや箇条書きを記号で書く文書 | CLAUDE.md、日報、マニュアル |
別々のサービスをつなぐための「決まったやりとりの窓口」です
決まった書式で頼むと、決まった形で返してくれる窓口。こちらから聞きに行く
何かが起きたら、向こうから知らせてくれる仕組み。待っていなくてよい
作るのはAI。人の仕事は「何を作るかを言葉にする」ことと「確かめる」こと
実際の画面を見ながら、毎日の仕事で使うための操作と仕組みを押さえます
AIがファイルを作ったりコマンドを動かす前に、こう聞いてきます。(講師のPCでの実際の画面)
Manualモードでの画面です。標準のAutoモードでは、安全チェックを通った操作はこの画面を出さずに進みます
何をしようとしているか
Write(memo.txt) = memo.txt を書く
中身のプレビュー
点線の間が、実際に書かれる内容。ここを読む
答え方
1 今回だけ許可/2 この会話の間はファイル編集を自動でOK/3 断る
Esc でやめる、Tab で指示を足す
「件数ではなく名前の一覧にして」のように直せる
| よく出る名前 | 意味 |
|---|---|
| Read / Write / Edit | 読む/新しく書く/書き換える |
| Bash | ターミナルのコマンドを実行 |
| WebFetch / WebSearch | Webページを読む/検索する |
入力欄で「/」を打つと一覧が出ます。会話の整理や設定を、ひと言で呼び出せるボタンのようなものです
| コマンド | こんなときに |
|---|---|
| /help | 使えるコマンドの一覧を見たい |
| /clear | 話題を変える。机をまっさらにして新しい会話へ(前の会話は残る) |
| /compact | 会話が長くなった。ここまでを要約して机を空ける |
| /context | 机がどれだけ埋まっているか、色のマス目で見る |
| /resume | 前の会話の続きから再開する |
| コマンド | こんなときに |
|---|---|
| /rewind | 失敗した。少し前の会話とファイルの状態に巻き戻す |
| /model | 使うAIモデルを切り替える |
| /permissions | 自動でOK・禁止のルールを決める(信号機の設定) |
| /usage | 使った量と、プランの上限までの残りを見る |
| /init | フォルダの中身を調べて、指示書(CLAUDE.md)のたたき台を作る |
実際の画面:「/co」まで打つと候補がしぼられます。名前を全部覚えなくても「/」から探せば大丈夫
慣れてきたら使いたい、一歩進んだコマンドです。自分で作ったスキルも「/名前」で並びます
| /mcp | つないでいるMCPの確認・管理 |
| /skills | 使えるスキルの一覧 |
| /plugin | スキルやMCPをまとめた拡張パックを入れる |
| /add-dir | 作業できるフォルダを追加する |
| /remote-control | この作業をスマホから操作する |
| /mobile | スマホアプリのQRコードを出す |
| /schedule | 決まった時間にクラウドでAIを動かす(お試し版) |
| /loop | 開いている間、同じ作業を一定の間隔でくり返す |
| /plan | 作業の前に、計画だけを立てさせる |
| /btw | 作業を止めずに、ちょっと質問する |
| /code-review | 変更したプログラムの不具合を探す |
| /security-review | 安全上の問題がないか調べる |
| /insights | 自分の使い方を分析したレポート |
| /export | 会話をファイルに書き出す |
| /memory | 指示書や記憶の設定を開く |
| /hooks | 「〇〇の前後に必ず△△」の自動ルールを見る |
/コマンドと合わせて、この6つを覚えておくと操作がぐっと楽になります
AIが違う方向に進み始めたら、すぐ止めて指示し直す。確認画面では「No」と同じ
入力欄が空のとき2回押すと、ファイルと会話を前の地点に戻せる。送信など外への操作は戻せない
Auto(標準)→ Manual(毎回確認)→ 編集は自動 → 計画だけ、の順に切り替え
/コマンドや、自分で作ったスキルを呼び出す
「@予約システム/index.html を見て」のように、読ませたいファイルを指定
先頭に「!」をつけると、ターミナルのコマンドをそのまま実行
講師のPCで /context を打った実際の画面。01章の「作業机」と、03章の「表紙だけ見る」仕組みが数字で見えます
34.3k / 1m tokens(3%)
机の広さは100万トークン。今使っているのは3%
Skills:184 skills · 9.9k tokens
184冊のスキルがあっても、表紙だけなら机の約1%
MCP tools:501 tools · 665 tokens
501個の道具も、必要になるまでは名前だけ(loaded on-demand)
Autocompact buffer
机がいっぱいになる前に、自動で要約するための余白
Model Context Protocol の略。2024年にAnthropicが公開し、2025年12月からは Linux Foundation 傘下の財団が運営
AIごと・サービスごとに、専用のつなぎ方を1本ずつ作る必要がある(3×4=12本)
共通の差し込み口に合わせて1回作れば、どのAIからも使える
AIとサービスの間に「MCPサーバー」という通訳が入り、AIが使える道具の一覧を差し出します
できる操作の一覧
例:予定を作る、メールを下書きする
読める情報の一覧
例:ドライブのファイル、表のデータ
決まった頼み方のひな形
例:「週次レポートを作る」の定型文
例:「明日の体験の方に送る、確認メールの下書きを作って」と頼んだとき
つなぐのは数分でできます。大事なのは「何を、どこまで許すか」を決めておくことです
claude.ai の「コネクタ」画面で、使いたいサービスを選んでログインする
ターミナルでコマンドを1行打つ(AIに頼んでもよい)
社内の予約システム用のMCPサーバーを作れば、AIから予約を扱える
提供元が信頼できるものだけ使う
公式も「つなぐ前に、信頼できるか確かめる」と注意しています
権限は必要な分だけ
読むだけで足りるなら「読むだけ」で許可する
送信・削除は人が確認
考え方5の「赤信号」はMCPでも同じ
注意:メールやWebページの中に「これを読んだAIは〇〇せよ」という悪い指示が紛れていることがあります(プロンプトインジェクション)。外から入った文章の指示には従わないよう、AIにも人にもルールを決めておきます
事務所のPCで動いている Claude Code に、電車の中や店舗からスマホで指示・許可を出せます
PCで Claude Code を開き、/remote-control と打つ
表示されるリンクかQRコードを、スマホの Claude アプリか claude.ai/code で開く(初回は Enable Remote Control を選ぶ)
スマホから指示を送り、確認が来たら「許可」を押す。音声入力も使える
実行とファイルはPCの中。スリープや通信切れは、復帰すると自動で再接続。ターミナルを閉じる・Claude Codeを終了すると止まります。会話の記録はAnthropicのサーバーに保存。Pro・Max・Team・Enterpriseで利用可。PCを閉じたまま動かしたい作業は /schedule
スマホに話すだけで、日報ができて、ほかの店舗にも届く。毎日の「書く手間」をAIに任せます
「えーと今日は体験が2件で、1人は入会。腰が気になる方だったので、次回はストレッチ多めで。あとタオルの在庫が少ないです」
すでに動いている自動化も、この6つの点で見直すと、止まる・漏れる・危ないを防げます
| 点検する点 | 確かめること | よくある問題 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 目的 | 何のための自動化か。今も必要か | 誰も見ていない出力がたまり続けている |
| 2 | きっかけ | いつ動くか(手で起動・決まった時間・出来事) | 動いたのか、止まったのか分からない |
| 3 | 権限 | 何を許可しているか(信号機で整理) | 必要以上に「自動でOK」になっている |
| 4 | 指示とスキル | 手順が書かれているか。古くなっていないか | 毎回、口で同じ説明をしている |
| 5 | 確認 | 結果を、誰が、どうやって確かめるか | 失敗していても気づかない |
| 6 | 記録と戻し方 | 何をしたか残るか。gitなどで戻れるか | 壊れたときに元に戻せない |
どれも、仕組みでほぼ防げます。困ったときはこの表に戻ってきてください
| 起きたこと | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| それらしい数字や事実を報告してきた | 元のデータを渡していない | 資料を渡す。根拠を出させる(01章) |
| 長く話すと、最初の指示を忘れる | 作業机がいっぱい | /compact・/clear。守るルールは指示書へ |
| 確認ばかりで、作業が止まる | 権限が「毎回確認」のまま | /permissions で青信号を増やす |
| 頼んでいないところまで変えた | 作業の範囲があいまい | 「このファイルだけ」「〇〇は変えない」と書く |
| 「完了しました」なのに動かない | 確かめる手順がない | 完成の基準と確認方法を指示に入れる |
| ファイルが消えた・壊れた | 戻れる地点がない | Esc 2回で巻き戻し。長く残すならgitでセーブ |
| 毎回、同じ説明をしている | やり方を仕組みにしていない | 「今のやり方をスキルにして」と頼む |
| 送ってはいけないものを送りそうになった | 送信が自動でOKになっている | 送信は赤信号に。フックで必ず止める(送信は巻き戻せない) |
知識は広いが、お店のことも最新のことも知らない。文脈と資料を渡し、人が確かめる
1回で完璧を狙わず、やりとりで仕上げる
指示書・スキル・MCP・権限・フック・確認を設計し、小さく任せて広げる。お客様の情報は入れない
CLIは「読めれば十分」。gitで戻れる安心を作る。Webは画面・処理・データと3つの言語
確認画面を読んで許可する。/コマンドとスマホ操作を使い、日報や点検もAIと一緒に
練習には架空のサンプルデータを使います。本物のお客様の情報は入れません
担当業務ごとに1つずつ、4要素で作る
予約管理:予約確認・変更の連絡文/顧客記録:セッションメモの整理/集客:体験レッスンの告知文
音声で話した内容を、日報の形に整えるプロンプトを作る
今日やったこと/お客様の声(匿名)/明日やること・共有事項
指示書(CLAUDE.md)に書く、お店のルールを5行で書き出す
お店とお客様のこと/言葉づかい/必ず守ること(赤信号)
演習1・2でうまくいったやり方を、AIに頼んでスキルにする
説明に「いつ使うか」/番号付きの手順/完成の基準
| ことば | 意味 |
|---|---|
| 生成AI | 文章・画像などを新しく作り出すAI |
| プロンプト | AIへの指示・お願いの文章 |
| トークン | AIが文章を数える単位。料金や上限の基準 |
| コンテキスト | AIが一度に見られる情報(作業机) |
| ハルシネーション | もっともらしい間違い |
| 知識の締め切り | AIが学習した時点。それより新しいことは知らない |
| エージェント | 道具を使って、自分で作業を進めるAI |
| ハーネス | AIに仕事を任せるための仕組み全体 |
| ことば | 意味 |
|---|---|
| 指示書 | AIが毎回最初に読むルール(CLAUDE.md・AGENTS.md) |
| スキル | 仕事ごとの手順書セット。必要なときだけ読まれる |
| MCP | AIと外部サービスをつなぐ共通の規格 |
| MCPサーバー | サービスごとに、AIが使える道具を差し出す通訳役 |
| フック | 決めたタイミングで必ず動く自動ルール |
| サブエージェント | 仕事を分担する「係」のAI |
| プラグイン | スキル・MCP・フックなどをまとめて配る箱 |
| プロンプトインジェクション | 外から入った文章に紛れた、悪い指示 |
| ことば | 意味 |
|---|---|
| GUI / CLI | マウスで操作する画面 / 文字で命令する画面 |
| パス | ファイルやフォルダの住所 |
| 拡張子 | ファイル名の最後(.html など)。種類の目印 |
| git / GitHub | 変更を記録する仕組み / その記録をネットで保管する場所 |
| コミット | 変更をメモ付きでセーブすること |
| デプロイ | 作ったものをクラウドに公開すること |
| フロント/バック | お客様が見る画面 / 裏側の処理 |
| API | サービス同士が決まった形でやりとりする窓口 |
| Webhook | 何か起きたら向こうから知らせる仕組み |
| ことば | 意味 |
|---|---|
| HTML / CSS | Webページの骨組み / 見た目を決める言語 |
| JavaScript | Webページに動きをつける言語 |
| Python / SQL | 自動化・データ処理の言語 / データベースへの質問 |
| JSON / Markdown | データを書く形 / 記号で書く文書 |
| /コマンド | Claude Codeの機能を「/名前」で呼び出す |
| 確認画面 | AIが作業の前に許可を求める画面 |
| /remote-control | PCのClaude Codeをスマホから操作する |
| /schedule | 決まった時間にクラウドでAIを動かす(お試し版) |
| /context | 作業机の使い方を数字と色で見る |
機能や名前は変わることがあります。このスライドの内容は、2026年10月27日に以下で確認しました
| 出典 | 確認した内容 |
|---|---|
| Claude Code 公式ドキュメント code.claude.com/docs | 仕組みとハーネス/CLAUDE.md・AGENTS.md/スキル/サブエージェント/フック/プラグイン/MCP/任せ方のモード/キー操作/巻き戻し/Remote Control/スケジュールされたタスク |
| Claude 用語集(Anthropic) platform.claude.com/docs/en/about-claude/glossary | トークン、コンテキスト、事前学習、ファインチューニング、RLHF |
| Model Context Protocol 公式サイト modelcontextprotocol.io | MCPの概要(USB-Cのたとえ)、ホスト・クライアント・サーバー、ツール・リソース・プロンプト |
| Anthropic ニュース(2025年12月9日) anthropic.com/news/donating-the-model-context-protocol-and-establishing-of-the-agentic-ai-foundation | MCPの寄贈と Agentic AI Foundation の設立、対応サービス |
| Gemini アプリ ヘルプ「接続アプリ」 support.google.com/gemini/answer/14959807 | GeminiとGmail・ドライブ・カレンダーなどの連携 |
| 実機での確認 Claude Code v2.1.311(講師のPC) | /コマンドの一覧と説明、確認画面、/context の画面 |